糸電話(近年のもの)
19世紀でも音の正体を示すための実験の道具として糸電話・針金電話は使われていたが、現在に至るまで同様の目的で、つまり音の正体が空気の振動であることを示す目的で、理科の実験の教材として使用されることがある。
米国では今でも缶を使って作ることが一般的である。
ワイヤーを使う国・地域もある。
(20世紀後半には紙コップという、ブリキ缶よりも加工がしやすくちょうど糸電話に使いやすいものが一般向けに販売されるようになり)日本の家庭では保有していることが増えたので、日本の一般家庭では(空き缶ではなく)紙コップを用いて子供の喜ばせるための玩具、子供でも簡単に自作できるおもちゃ、としても作られている。
近年の日本では一組の紙コップやプラスチップコップと凧糸によって作られる。適当な長さに切ったたこ糸の両端をそれぞれ紙コップの底に貼り付けたものが最も簡単な糸電話の一例である。糸がピンとはるように適度な張力をかけた上で、片方の紙コップに向かって音声を発すると、もう片方の紙コップからその音声が聞こえてくる。これは、空気の振動である音声が紙コップの底を振動させ、その振動が糸に伝わり、もう片方の端で再び紙コップの底を震わせて、最終的に空気を振動させるからである。
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